新しいゼミを立ち上げるときというのは、とっても活気があって、学生にとっても最も得るものが多いときだと思います。でも一つだけ弱点があるとすると、サポートしてくれるようなOB/OGがいないこと(うるさいOB/OGがいないことは幸せな時もあると思いますが)。その弱点を補うために、学生のサポートをいただくメンターを何人かの方にお願いすることにしました。少しづつ声をかけていますが、ゼミがスタートする段階までに数人の方にお願いできたら、と思っています。
メンターには、日本に閉じずグローバルなビジネスの世界で活躍なさっている方で、ミッドキャリアの学生がこれからのキャリアを考える上でロールモデルになるような方にお願いしたいと思っています。特に組織に頼らず「個人」の力で、海外でビジネス・キャリアを歩まれている方が、今のMBAの学生にとっては良いロールモデルになるのではないかと思います。また、私自身が今や完全にアカデミック・キャリアになってしまったので、ビジネスとしての実践との繋がりを深める仕組みでもあります。
メンターには、年に数回ゼミ、もしくはゼミの交流会にいらしていただいたり、もしくはゼミの学生(全部で6人)の個別のキャリア等の相談にのっていただく、ということを想定しています。ボランティアとして関わっていただきます。
なお、このゼミ・メンター制度は、大学の公式なものではなく、あくまで、このゼミ内のアンオフィシャルな制度です。必要に応じて、ゼミへのゲストスピーカーとしてもご参加いただくことを検討中です。
2018年度ゼミのメンター(五十音順)
大澤 弘治 (Koji Osawa, Ph.D.)
1985年、三菱商事入社。情報産業関連の事業開発や投資に従事。同社在職中、1999年までの6年間は、同社シリコンバレー事務所にて、NeoMagic社、Centillium Communications社(両社ともNASDAQに公開)等のベンチャー企業への出資・事業開発を通じ多くの事業機会創出に貢献し、総合商社における新しいベンチャー投資ビジネスモデルを開拓。 1999年に三菱商事を退職後、Kamran Elahianと共にGlobal Catalyst Partnersをシリコンバレーにて設立しGeneral Partnerを務める。数多くの米国並びにアジアのアーリーステージのIT関連ベンチャーへの投資・経営に携わる。2014年にGlobal Catalyst Partners Japanを設立。慶応義塾大学理工学部卒。東北大学工学研究科博士課程終了。
清泉 貴志 (Takashi Kiyoizumi, MD, PhD, SM)
Managing Director, Kiyoizumi Advisory LLC カリフォルニア州サンディエゴ在住のエンジェル投資家・バイオベンチャー起業家。1990年よりアメリカにてビジネス活動をしている。ボストンの医薬品ベンチャー企業にて事業開発・戦略企画担当の副社長を歴任し、2000年にサンディエゴの田辺三菱ファルマのアメリカ法人であるTanabe Research Laboratories, USA の社長に就任。2001年には MediciNova, Inc. をスピンオフとして創立し、CEOを歴任。同社を2005年に株式上場する。以後、サンディエゴをベースとしてエンジェル投資家およびバイオベンチャーのボードメンバーとして活動している。 現在、Kiyoizumi Advisory LLC のマネージング・ディレクターとして、ライフサイエンスベンチャー投資、経営戦略アドバイザー業務、起業家のメンター指導を行う。カリフォルニア大学サンディエゴ校 (UC San Diego) グローバル政策・戦略大学院内の日本センター、Japan Forum for Innovation and Technology (JFIT) のExecutive Managerも兼任。また、カリフォルニア大学アーバイン校 (UC Irvine) のApplied InnovationのCouncil of Industry Advisorsのメンバー、サンディエゴの起業支援組織であるCONNECT Mentor/EIR (Entrepreneur-in-Residence)も務める。 慶應義塾大学医学部卒。形成外科学教室専任講師、ハーバード大学医学部外科フェローを経て、マサチューセッツ工科大学 (MIT) スローン経営大学院卒。医学博士(MD, PhD)および経営学修士(MBA)。
櫻井 直樹 (Naoki Sakurai, Ph.D.)
Tanabe Research Laboratories USA (TRL), President & CEO)
農学博士 。京都大学農学部卒業後、田辺製薬(現三菱田辺製薬)で微生物部門の研究員としてキャリアを開始。田辺製薬と田辺三菱製薬で薬理部門、標的探索・HTS部門、バイオロジクス研究部門などでマネージャーや部長を歴任。途中、Signal Pharmaceuticals社(現Celegene)研究員、Tanabe Research Laboratories USA (TRL)薬理部長など米国での研究生活を体験。また、研究企画部にてバイオマーカー、産学連携、アライアンス関連業務にも従事したのち、TRLのPresident & CEOとして現在に至る。
真野 浩 (Hiroshi Mano, Ph.D.)
社長兼CEO EverySsense,Inc. 工学博士。
真野浩は、無線ネットワークと電子器材技術のフィールドで30年にわたるキャリアを持っています。湘南工科大学でエンジニアリングの学位を、山梨大学大学院より工学博士号取取得。それらのフィールドで大きな経験と知識を高めて、標準化活動に携わってきました。
1996年に世界で最初にワイヤレスIPルーターの開発に成功した Root, Inc(1993-2005)の創設者と前CEOでした。 加えて、移動IPとIPv6技術を取り入れた最初の公共Wi-LANキャリヤー会社であるモバイル・インターネット・サービス (1999-2003)の創始者です。2005年から2013年まで、アライドテレシス ホールディングス、アライドテレシス開発センター等の取締役を歴任。
2013年よりコーテーでンテクノインフォ株式会社のCEOとして、標準化、コンサルタント、研究開発な従事しています。また、2014年にIoTの新しいマーケットプレイスを提供するEverySense,Inc.を設立し、CEOに就任しています。
2017 IEEE 802.11 TGai チェアとしての標準化貢献により、TTC 情報通信技術賞 総務大臣表彰を受賞ITRC (JSPS 163rdCommittee on Internet Technology)のバイスチェア、インターネット協会IoT推進委員会実証実験WGの座長を務めています。また、 IEICE,IEEE, IPSJのメンバーとしても活躍しています。
(他依頼中)