2021年度夜間主総合ゼミ配属: 面談からの雑感

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2021年度夜間主総合ゼミ配属: 面談からの雑感

2021.2.1現在

2月1日、2回目の希望調査と修論公開審査会の後に更新しました。


2回目の希望調査と修論公開審査会の後のメッセージ (2/1更新)

2回目の希望調査を見ていると、今回のゼミ配属システムは、学生の皆様が十分に考える場を作れていなくて申し訳なく思っています。今回の仕組みを作る会議では私もメンバーの一人で、賛成した立場なので、学生の皆様に申し訳なく思っております。お詫び申し上げます。Student-centeredの仕組みをちゃんと作れているか、色々考えています。

そもそも今回の仕組みは夜間主総合の学生が80 人のときに設計したシステムで、120人の学生がいる今において、仕組みに不十分なところがあったと思っています。色々あるのですが、少なくとも表面的には、学生の希望調査が2回で収束するという設計が甘かったと思っています。4回くらいは必要であったのではないかと思っています。

私としては一貫して、ゼミの希望者が溢れないようにしたいと思っています。したがって、数日前にお伝えしたメッセージとの変更はありません。その基準の中で、万が一溢れてしまった場合には、選考をしたいと思います。ただし、お伝えした基準全てを満たす人はそもそもいないので、その基準の中で、全部ではなく、どれかを満たして下さっている人のバランスをみたいと思っています。

修士論文の公開審査会をご覧いただいて、感じたことがあった方もいらっしゃると思います。一つだけ申し上げるとすると、私のゼミの修士論文のレベルはインフレを起こしています。今回みたいな基準でないと、修士論文が通らないということではありません。今年は特にメンバーの努力がすごかったです。発表のクオリティは、私のサポート力ではなく、メンバーの皆さんの力だったと思います。その前提で、来年度も私も最大限努力します。

最後はどんなテーマに取り組みたいかはをみます。今年は、ソーシャル・イノベーション、インクルーシブな社会、研究シーズのビジネス化、発展途上国との連携、科学的実験のビジネスの活用、医療とビジネス、イノベーションのインセンティブ設計、科学的思考法を活用した課題解決などのトピックに興味が多そうと思っております。逆に自分がどこまでお役に立てるかが不安なのは、いわゆる狭い分野の技術経営な気がしています。ゼミ面談などで、向いているかどうかをお問いした方は、私がどこまでお役に立てるかと思っております。もし希望なさったら通る可能性はありますが、どういう風にお役に立てるかどうか、とも思っています。

ゼミ説明会のワークショップをご経験いただいて、他のメンバーと仲良く一緒に助け合うことができそう、という方にいらしていただきたい、というのが強い希望です。

現在の希望人数からすると、本当に希望する方は通りそうな気がしますが、第二次調査で今の人数ですが、最終希望人数が通るか分からないところがあります。

向いている方には、そのメッセージを面談でお伝えしていますが、テーマ的に合うかどうかお聞きしたい場合は、最後にご連絡いただければ、可能な範囲でご相談にのります(内定は出せませんが)。

 


はじめに

私のゼミの分野は、WBSの本流ではないから、本来そこまで人が集まる分野ではない、と思っています。理想は定員オーバーせずに、希望者が6人ぴったりになること。倍率が高いゼミは、結果的に応募する学生が不幸になってしまうと思います。昨年はそれに失敗して、最終倍率がかなりあがってしまったので、今年はそうならないように努力しています。なるべく事前に少しでも情報を公開することにより、倍率が高くならず、ゼミに向いている学生が集まるようにできればと思っています。そのため、今年は第一希望が定員割れすることも想定しながら、情報を出しています。逆にいうと、希望を強く持っている人は、通る可能性がそれなりに高い状況にはなっていると思っています。

定員を溢れた場合の選考方針

基本的に溢れることは想定していないのですが、万が一溢れた場合には、以下のことを考慮して選考をしようと考えています。

  • ゼミのやっていることの「水準」を大事にしたいと思っています。WBSの中でもいくつかのベクトルで、極めてレベルの高いゼミであると思います。世界のトップクラスのビジネススクールと互角に戦えるゼミだと思っています。それなりの基礎学力が必要となりますが、選考にあたって現時点での学力で選ぶことはしません。もし他のメンバーに比べて、足りないものは積極的に時間を割いて補っていただく意欲を重視します。苦手な分野を扱うときは、苦手で構わないし、全てやりきれなくても構わないので、そのときには、「コミット」でカバーして下さい。
  • 6人のメンバーの相互の相性を大切にします。相互にこの人と一緒にゼミをやりたいと思っていただけるような方を優先します。
  • 6人の相互の学びを最大化するために、1年間のゼミでのさまざまな活動に、コミットしていただける方を優先します。
  • テーマについて、6人のメンバーが相互に興味を持っていただけることを大切にします。
  • テーマは、問題意識が「科学技術」に関わる、もしくは問題解決において「サイエンス」としての思考法を活用すること、を重視します。
  • テーマは、「ビジネス」に限定せずに、「ビジネスという手法」を通じて、「どんな社会」でありたいか、という視野を持つことを重視します。「科学技術とアントレプレナーシップ」というタイトルではありますが、ここに「ソーシャル・イノベーション」すなわち、既存の営利活動だけでは解決できない、グローバルな社会課題も含まれる、と考えて下さい。非営利の活動にビジネスとしての知見を活かしていくことも大切と思っています。
  • テーマは具体的でなくても、思いが伝われば構いません。テーマはゼミの活動を通じて掘り下げていけば良いと思っています。
  • 6人のダイバーシティを大事にします。6人が相互にrespectを持ちながらも違う個性を出していただきたいと思っています。ただし、選考におけるダイバーシティとは以下のように考えています。
    • ダイバーシティとして選考に考慮しないもの (つまり複数人が入っても気にしない)
      • 性別、文系・理系などのバックグラウンド、専門職・職種、同業種、所属組織、過去のゼミ生と同じ会社か
    • ダイバーシティとして選考に考慮するもの
      • 自分がテーマとしたい課題、これからどんな社会を実現していきたいかという夢、人とは違う自分なりに苦労してきたこと・挫折経験
  • 「サイエンティスト・エンジニア」と「サイエンティスト・エンジニアと一緒に仕事したい人」を中心にメンバーを構成します。
  • COVID-19の影響で、今まで以上に、対面のコミュニケーションが制限されます。オンラインでゼミをやらないといけないこともあると思います。そんなときに、いつも以上に、ゼミのコミュニケーションを増やす努力、もしくはゼミの雰囲気を作って下さる方を優先します。
  • 6人で一緒に活動するので、来年度の1年間、ゼミ生同士の交流に時間を割いていただける方を優先します。
  • 分野特性もあり、留学生や海外との交流を大事にします。異文化の人と交流することを大切さをご理解いただいて、楽しんでいただける方を優先します。ただし、英語力は問いません。
  • 定量論文をたくさん読みます。統計の知識などはゼミでカバーしますので、入るときになくては構いませんが、しっかり時間をさく覚悟を大事にします。

その他

  • WBSのゼミは魅力的なところがたくさんありますので、最後まで皆さんにとって魅力的なゼミを選んでいただくお手伝いを最大限できればと思っています。面談で私のところを第一に希望しているとおっしゃった方でも、他のゼミを選ばれても、わざわざご連絡をいただく必要はありません。
  • もしゼミについて追加の質問などがある場合には、適宜ご連絡下さい。
  • もし人数があふれた場合には、希望者と面談をします。またそのときには、過去にお聞きしていたテーマを変えていただいても構いません。
  • 第二次希望調査の結果を見て、1/29-2/1 の間に再度メッセージを加える予定です。

本申請で希望する場合

  • 本申請の段階で、第一希望に申請する場合は、申請をし終わった後速やかに、プロフィール書のアップデートしたものを、kanetaka-sec@kanetaka-maki.org までメールしていただくようにお願いします。溢れた場合の選考についてご連絡します。

 


2021年度夜間主総合ゼミ配属: 追加のアナウンス

2020.12.27現在

 

[教員との面談について]

  • 教員との面談のサインアップシートから登録して、メールをして下さい。面談の申し込み時点では、個人プロフィールなど書類の準備はできていなくて構いません。
  • first come first serveですので、ニーズを把握するためにも、お早めにお申し込み下さい。
  • 調整の都合上、2021年1月4日を一次締め切りとします。締め切り後のご連絡はご希望に添えない可能性もあるので、ご了解下さい。

[オープン・ゼミについて]

  • 1月22日(金) 7、8限 (18:50-22:00)の通常のゼミを、オープン・ゼミとして、M1でゼミへの応募を検討している方が参加できる場とします。
  • この日は、M2の修士論文公開審査会へ向けた発表練習です。この日はおそらく22時には終わらないので、他のゼミを見学してから参加していただいても構いません。部分参加も可能です。
  • Zoomにてオンラインで行います(本番の公開審査会もZoomで開催となり、その練習のため)。
  • 事前申し込みが必要です。面談のサインアップをいただいた方に、1月5日以降に、申し込みの方法をご連絡します。

[ゼミ希望者を対象としたディスカッション・セッションについて]

  • 1月24日(日) 16:00-18:00に大学 (場所: 11号館1105番教室)にて、ゼミ希望者を対象としたディスカッション・セッションを行います。
  • ゼミを希望している人が他にどんな方がいるかを知りたいというリクエストをいただきました。希望者をお互いに知れることができるように、ディスカッション・セッションを行います。
  • 対面メインですが、オンラインでも参加できるようにハイブリッド形式にて行います。
  • この日は、M1の皆さんがゼミでどんなことをやってみたいかを一緒にディスカッションする場とします。具体的には、皆さんの今後の研究テーマをデザイン思考を使って議論するワークショップをやろうと思います。もちろん、この時点で研究テーマが明確になっていなくて構いません。そのテーマをブレインストーミング的に、一緒に考える場です。
  • このセッションは、ゼミを希望している人が相互に知り合うことを目的としています。従って、牧ゼミを第一希望にしようかどうかを悩んでいる人のみの参加とさせて下さい(ワークショップの内容はどのゼミにいっても役立つ内容ではあるのですが)。
  • 事前申し込みが必要です。面談のサインアップをいただいた方に、1月5日以降に、申し込みの方法をご連絡します。